2018年9月26日 女性のためのキャリア形成支援研修(中小企業のための本気スイッチフォーラム③)を担当いたしました
「働きつづけたい女性のあなたへ〜チャンスを掴んで納得できる働き方を獲得しよう〜」を担当させていただきました。
キーワード「働き続ける」
- 多様性を認め合おう
- 本音、欲求、価値観を大切にしよう
- 思い込みに気付こう
- 変化を受け入れよう
- 幸福学とは
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「チャンスを掴んで納得できる働き方を」
"チャンス"とは、何かを行うのによい機会・好機と言われていますが、私なりには、自分の真の価値観や真の欲求に添う経験と定義しています。自分の本音を知らないとチャンスはつかみにくいのではないかという考えです。社会的な価値観(女性らしくあるべき、男性らしくあるべき、良い親であるべき、良い子どもであるべきなど)にとらわれたり、人には複数の役割があるにもかかわらず一つの役割(職業人としてだけ・母親としてだけ・父親としてだけ・妻としてだけ・夫としてだけ・子どもとしてだけなど)に固執したりして、自分らしい欲求に蓋をしていませんか?という問いかけをしました。
とはいうものの、自分が本当にやりたいことや大切にしたいことへの意識は、大人になればなるほど叶えることを難しく感じ、他者への配慮や空気を読むことなどを迫られ、薄まっていくのかもしれません。さらには、やっても無駄、言っても無駄、考えても無駄だと思ってしまうような出来事を、何度も経験してきたのかもしれません。
だからといって、自分の信念や大切にしたいことを見失っては、チャンスを掴むこともできません。もちろん私にも役割があります。母親として、子どもとして、育児や介護を考えることもあります。職業人としても、力を発揮して成果をあげたいと考えてもいます。でもそれらの役割を生きる前に、自分自身の本音を汲み取り、自分の期待に応えるわたしの人生を送りたいと思うのです。
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「幸福感と納得感」
新しい家電、新しい洋服、美味しいデザートなどで、私はとてもハッピーになります。ですが、一通り味わうと、また新しいものが欲しくなるのも事実です。「もの」で満たされる幸福感は、どれぐらい長続きするのでしょうか。
その反面、これまでの人生で紆余曲折を経て
- 心を許せる相手がいる
- 安心できる居場所がある
- 夢中になれる時間がある
ということが、長期に渡って幸福を感じられることに気づきました。「幸福学*1」への納得感も高まっています。
仕事を通して得られる幸せとは何でしょうか?もちろん、何のために仕事をしているのかは人によってさまざまです。だからこそ自分自身に定期的に問いかけ、その意味づけから仕事に注ぐ長い時間を、より楽しいものに変えていきませんか?とお誘いしました。
*1 幸福学・・・前野隆司先生 (参考図書:無意識の力を伸ばす8つの講義)
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「組織という仕組み」
これから未来へ向かって、ますます働き方は多様化していくでしょう。社内外を問わないプロジェクト単位の働き方や、場所や時間を制限されない働き方、また企業間レンタル移籍という仕組みなどもうまれています。多くの人は会社に属した働き方をしているわけですが、自分の所属する組織がいつ変革を起こしてもおかしくはありません。そんな時代の変化とともに、私は組織という仕組みの中で、いかに個の力を発揮できるような多様性を認め合えるかという課題を捉えています。
働きやすい環境を求める多様な人々の、働きやすい環境を整えられるのも、また多様な人々です。私もその一人として、社会の、組織の、仲間の、そして自分自身のユニークさを認めようとしています。そして、最低でも子どもが成人する(と、私は60歳)まで、欲を言えばそれ以降も、なお働き続けたいという思いで目の前の仕事に取り組んでいます。
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研修の内容を組み立てながら、与えられた90分をいかに使うか、直前までかなり悩みました。本音を言えば、私が話をするよりも、みなさんの話をお聞きしたいという衝動にかられていたのですが、プロのカメラマンさんにがっちりビデオ撮りされていたので、そうもいかず・・・。
つたない私の話に大きくうなづきながら聞いてくださった参加者のみなさまには、心から感謝しております。あれほどまでに熱心にメモをとってくださるとは思いもよりませんでした。配布資料が簡素すぎたことを、ここにお詫び申し上げます。
このような貴重な機会をいただきましたことを改めて感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
当日、どんな話をしたのかがイメージできそうで、できないデータもあわせて、アップしておきます(笑)。よろしければご笑覧ください。