2018年9月24日 2018年度セルフ・キャリアドック制度【実践演習セミナー】を受講しました

キャリアカウンセリングの社会インフラ化を目指して

キャリアカウンセラーとして所属している 日本キャリア開発協会主催の研修に参加してきました。(講師:有限会社ライフ・サポートチーム代表/JCDA認定スーパーバイザーの 黒木陽子 先生)

黒木先生のセミナーを受講するのは、今回が2回目でした。(1回目はこちら→CDAスキルアップ研修)集合研修ではありますが、まるでキャリアカウンセリングを受けたかのような心持ちで帰宅したことが、今でも感覚として鮮明に残っています。

まず最初に、キャリアカウンセラーの養成講座で学習した「環境設定」や「インフォームド・コンセント」についての、いくつかが問われました。そして、JCDAが提唱しているキャリアカウンセリングとは何か?の話に移行していきます。

職業能力開発促進法では、第十条の三の一にて

(事業主は)労働者が自ら職業能力の開発及び向上に関する目標を定めることを容易にするために、業務の遂行に必要な技能及びこれに関する知識の内容及び程度その他の事項に関し、情報の提供、相談の機会の確保その他の援助を行うこと。

とキャリアコンサルティングを定義されているに対し、JCDAでは次のように掲げられているのです。

「自己概念(*1)の成長・発達」を促進する

(*1)自己概念とは、自分と自分を含む世界をどのように規定しているか、その人の規定の仕方とその内容(「経験代謝」によるキャリアカウンセリング|立野了嗣 著)

「経験代謝」によるキャリアカウンセリング

日常会話でなかなか耳にしない「自己概念」。これは専門家としてキャリアコンサルタントが理解する言葉であると私は考えます。だとすれば、キャリアカウンセリングをご存知ない方に向けて、自分の言葉で相手に伝えることができるのか?を常に自問自答しなければならないと感じました。

現状のセルフキャリドッグ制度は、企業内キャリアコンサルティングを意味しているため、組織のトップ・経営者のコミットメントが必要です。(参考:厚生労働省「セルフキャリアドッグ」導入の方針と展開)また、実際にキャリアコンサルティングを受けてくださる方が、どのような方であっても、相手にとって効果があると受け取っていただかなければなりません。

「キャリアカウンセリングとは何ですか?キャリアカウンセリングを受けることで、どのような良き点があるのですか?」

日頃、表現力を磨くために努力をしてはいますが、ふいに問われると難しく感じてしまうものです。ひょっとしたらこの先にあるかもしれないチャンスを逃さないためにも、自分なりのセリフ(返答)を決め、伝え、相手の反応を知り、伝わるよう変化させていくことの必要性に迫られた気がしました。

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午前中の後半から午後にかけては、キャリア研修を組み立てる作業です。私が考えたのは「中堅社員:受講者12人」の研修。示された前提に基づいて、次のように組み立てました。

中堅社員研修例

中堅社員研修例

※ワークシート(B)も作成しましたが、その内容はここでは割愛させていただきます。また、実際の研修では、担当者の方と事前に打ち合わせをして、具体的な課題やニーズを擦り合わせて構成いたします。こちらはあくまでも一例としてご覧ください。

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上記の内容を一時間ほどで作成し、それぞれが考えた「新入社員向け」「中堅社員向け」「シニア社員向け」の研修を6人でシェアしました。

その後、キャリアカウンセリング演習(事例検討)、経営者へのフィードバック演習を終え、自分の行動としてどのように移していくのかの検討を行いました。ここが私がセミナーに参加した一番の目的でもあります。

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私は、社労士さんから企業様のご紹介を受け、平成29年度まで実施された助成金制度でのキャリアコンサルティングを請け負っていました。私の対応の至らなさも含め、一期一会の多さに複雑な想いを持ちながら数十社を訪問させていただきました。制度導入を勧める側も「キャリアコンサルティング」より「助成金」を中心に話しを持ちかけるため、訪問時に「キャリアコンサルティング?それなんですか?」「研修をすると聞いているのですが、全員集めた方がよいでしょうか?」と言われたこともありました。

上記のような理由から、経営者さま、またはご担当者さまと直接お話できないご依頼は、すべてお断りするようになりました。反面、経営者の方とお話させていただけるようになってからは、業務に熱が入りました。2社の企業様に次年度の契約をいただくことができたときには、ますます業務に力が入る想いでした。だからこそ、力量をあげたいという思いで、セリフキャリアドッグ制度実践演習セミナーの受講に至りました。

今回は、黒木先生がおっしゃった「一対一でも、一対多であっても、常にキャリアカウンセリングで展開する」という言葉が、とても心に残っています。なぜなら私はキャリアカウンセラーになるまで、ずっと反省ばかりの人生を送ってきたからです。「内省」を知らなかったのです。

キャリアカウンセリングを学んでからは、反省や良し悪しのジャッジに囚われず、どうしてあのような態度をとったのか、どうしてあのような発言をしたのか、どうしてあのような感情が湧いてきたのか、どうしてあのような行動をしたのか、などの観点で自分の状態を繰り返し見つめています。それによって自分らしさや自分の活かし方を知り、自己理解を深めることができました。

これから生じる多様な変化にも、より満足できる取捨選択や意思決定ができるだろうと、自己効力も高まりました。

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まずは、「研修からキャリアコンサルティングの流れ」を普及させ、企業内だけにとどまらない「キャリアコンサルティングを社会インフラに」という強い想いを持ち続けようと思います。今の私ができることとして、身近な経営者の方にセルフキャリアドッグの有用性について、私の言葉で再度、語ってみるつもりです。