Planned Happenstance 〜プランドハップンスタンスで築くキャリア〜

計画的偶発性理論の実践(2)

クランボルツ博士のキャリア論

「偶然の出来事は人のキャリアに大きな影響を及ぼし、かつ望ましいものである」

2010年に受講した日本マンパワーのキャリアカウンセラー養成講座。その時に使っていた"キャリアカウンセリングの理論"というテキストにある プランド・ハプンスタンス・セオリー(ハップンスタンスラーニングセオリー)を改めて学び直そうと、計画的偶発性理論の実践(1)を綴らせていただきました。

計画的偶発性理論の実践(1)では、好奇心・持続性・柔軟性・楽観性・冒険心のそれぞれで、思い浮かぶ経験を5つ綴らせていただきました。今回は、現在進行形でいただいている役割から、5つのスキルを辿ってみたいと思います。

新たにいただいた役割

2023年4月、テレワークのカスタマー求人に応募しました。子どもの行き渋りがあり、出社スタイルを完全テレワークに移行したいとの思いからです。当時は、正社員(これもかなりの偶然で、正社員で働かないかとお誘いを受けNPOの事務局長として働いていました。)かつ正社員と同程度の副業をしていましたが、やりがいの感じられる仕事を副業としてさらに獲得しておけば、今後の選択肢が広がるかもと考えた上での行動でした。

結果、カスタマーサポートとしての採用ではなく、マネジメント側の業務委託として組織に関わることに。何でもやってみたい私は、採用・評価・スタッフ面談・イベント企画を率先して実施し、経営陣MTGはじめCS部門MTGや全社MTGなどに毎週出席してきました。数ヶ月が経過した2023年8月に正社員としての働きは手放し、改めてフリーランスとして時間に縛られることなく仕事ができている今、本来の自分を取り戻した感覚で楽しくて仕方ありません。

まるで想像していなかった大きなチャンス=自分にとって願ってもない役割が舞い込んできて、とても驚きました。

人間性の涵養をまなぶ

私は特に対人支援や講師業を経験してきたためカスタマー職でも力を発揮できるであろうと思いつつも、自分がやりたいこととは少し違うなとも感じていました。それでも応募したのは、涵養する良さをミーニング・ノートの著者である山田智恵さんに学んだから。

さかのぼること2018年、偶然受けたノート術セミナー(詳細は下記のリンク先に)で智恵さんに出会いました。すぐさま智恵さんのファンになり、当時、執筆中と話されていた本の出版をずっと楽しみに待っていたあの頃をいまだに思い出します。

2018年5月12日 お仕事女子の放課後サロン番外編 チャンスをつかみ人生を切りひらくノート術 を受講しました

ちなみに、セミナーに参加したきっかけは、主催の方からいただいたお誘いメールでした。

ミーニング・ノートを実践して数年が経ち、いろんな自分を発見しました。その一つが、やりたい仕事を早く獲得したい、早く結果を出したいと思うがあまり継続できなかったことの小さな積み重ねが、今の自信を失わせていることだったのです。

クランボルツ博士のキャリア理論「ハップンスタンス・ラーニングセオリー」の5つのスキルの中でも、継続性には特に自信がなく、飽き性な自分をいつも卑下していました。正直に言うと、ミーニング・ノートも書いたり書かなかったり。

虫の目で見ると続かないことばかりが目につきますが、鳥の目で見たら、智恵さんを尊敬し、追いかけて、実践しつつここまでやってきたんだなと考えるほうが、自分のためになると決めました。

仕事も同じ。幾度か転職をしてはいるけれど、キャリアカウンセラーであることは変わらない。どのような仕事をしても、キャリアカウンセラーとしてのマインドもスタンスもスキルもいかせてきたことに気づき、自分にダメ出しするのはやめました。

結局、何がチャンスを舞い込ませるのか

結果がどうなるか分からないからこそ行動するとチャンスが舞い込んでくる。これまでは、結果がどうなるか分からなくてもがんばって行動するんだと、行動することを中心に考えていましたが、どうなるか分からないところに想像を超えるチャンスがあるんだと体感できたのです。

今の私が未来の私を支え、助けるんだという考えが自然とわいてきます。自分にも他者にも偶然にもチャンスにも涵養であるからこそ、小さな種が育つことの効果を実感できるのでしょう。

何かを変えてみよう

とはいえ、自分で考えて、決めて、行動しようと思ってもなかなか一歩を踏み出すには勇気がいるものです。ましてや、不安があったり居心地が悪かったりする環境では萎縮してしまいますよね。

いまひとつ行動できない自分を感じたら、自分の力不足を責めるのは横に置き、できることを考えてみましょう。例えば、

  • 誰かのお誘いを受けて行ってみる
  • 好きだなと思う人に出会ったら、ちょっと近寄ってみる
  • 尊敬する人に、尊敬していることを伝えてみる
  • 発信を始めて(違う世界の人たちと、おそるおそる)交流してみる
  • 価値観の近い人が集まるコミュニティに(思い切って)所属してみる

あくまでも、自分にとってのスモールステップ&クイックステップを大事にしながら、できることをやってきたに過ぎません。

やはり、偶然の出来事は人のキャリアに大きな影響を及ぼし、かつ望ましいものである。

考え方を変える、言動を変える、行動を変える、環境を変える、何かを変えるとまた別の何かに変化が生まれる、このサイクルが偶然を作り出し、さらなる偶然を引き寄せチャンスをつかめることが体感でわかりました。

相談業務につかなければキャリアカウンセラーじゃない(資格をいかすことができていない)といった凝り固まった考えを柔軟にし、自分を責めたり環境に嘆いたりすることに時間を使うのではなく、できることに目を向ける時間を大切にし、先を見通せないからこそチャンスがあると信じ続けることで、さらなる未来を拓いていきたい、未来を拓きたい人たちと集まりたい!そんな思いで セミナーも開催 しています。

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改めて、ここまで読んでくださりありがとうございました。

あなたにも、プランドハップンスタンス(計画的偶発性)のストーリーが必ずあるはず。そんな過去を振り返ったり、今後のキャリアビジョンやキャリアプランを描きたいという方からの、セミナー参加やキャリアコンサルティング(オンライン)のお申し込みをお待ちしております!

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